インドのインフレ率が0.71％に上昇、ルピーの窮地

インフレ率とルピーの動向

インドのインフレ率は、2023年11月に0.71%に上昇し、予想の0.70%をわずかに上回りました。前回は0.25%と過去最低でしたが、特に野菜、卵、肉、魚、香辛料、燃料などの価格上昇が影響しています。このことはインドの消費者物価指数（CPI）における食品のウェイトが大きいため、全体のインフレに大きな影響を与えています。

市場の反応

インフレデータ発表後、インドルピー（INR）は一時的に上昇しましたが、すぐにその利益を失い、引き続きドルに対して下落を続けています。USD/INRペアは新たな記録高を更新しており、トレンドは依然として上向きです。今後、米国の雇用統計やCPI報告が控えており、特に強い雇用報告があった場合、米ドルのさらなる上昇が予想されます。インドルピーが短期的に反発する可能性は、米国とインドの貿易面での大きな好材料が出ない限り難しいでしょう。市場におけるリスクや不確実性は依然として高く、特に記録的なインフレを受けて中央銀行の対応が注目されています。