円高進行の背景にある日銀政策

アジア太平洋の市場は、日銀の政策決定を中心に動きました。市中の予想通り、日銀は短期政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、0.75%としました。この金利は30年来の高水準です。この決定は、2025年と将来の日本経済における超緩和的な金融政策からの脱却の強いシグナルを示しています。 発表直前には円が若干軟化しましたが、決定後には瞬時に円が力強さが見られました。その後、流動性が薄れる中、USD/JPYは156.10を超えましたが、155.85にまで引き戻されました。日銀の声明では、実質金利が依然として大幅にマイナスであると指摘され、さらなる金利引き上げの可能性も示唆されました。 今後の金利動向に注目が集まる中、日銀総裁のウエダ氏の記者会見が今後の見通しとなります。市場は、金利上昇の影響や経済指標に対する反応を注視している状況です。