英国消費者信頼感が回復も依然として厳しい

英国のGfK消費者信頼感指数は2025年12月に-17に達し、予想の-18や前月の-19を上回る結果となった。この改善は、政府の予算案が家庭に対して即時の税負担を軽減し、インフレ率の緩和が支持を得たことによるものだ。信頼感の上昇は10月と8月の水準に並び、2024年8月以来の最高水準となったが、歴史的な基準で見ると依然として脆弱である。特に、一般経済の見通しに対する家計の評価は改善したが、自らの個人財務に対する認識はその影響を受けなかった。 さらには、主要購入への意欲も大きな改善を見せ、これは消費者の慎重さが和らいでいる兆候とも受け取られる。しかし、依然として消費支出は低調であり、所得はインフレを上回っているにも関わらず、家庭は高い貯蓄率を維持している。これには経済学者も困惑しており、信頼感の向上が実際の消費回復につながるまでにはまだ時間がかかると思われる。