米ドル、北米セッションで混合状態に

現在の北米セッションにおいて、米ドルは3つの主要通貨ペア、EURUSD、USDJPY、およびGBPUSDに対して混合の動きを見せています。EURUSDは約-0.22%下落し、現在の焦点はECBの金利決定に移っています。ECBは、政策変更を期待せず、ラガルド総裁の記者会見が今後の緩和のタイミングに関する指針を提供する可能性があります。対して、USDJPYは約0.10%上昇しており、明日の日本銀行の金融政策決定を前に市場は慎重な姿勢をとっています。ボリティリティは抑えられていますが、方向性リスクは高まっています。また、GBPUSDは0.07%わずかに上昇しており、英中央銀行の金利カットに対する反応から早期の回復を見せています。 特に、BOEは25ベーシスポイントの金利カットを行い、期待通りの動きでしたが、決定のトーンはハト派から遠く、分裂した投票結果（5-4）から今後の金利政策に慎重な姿勢を示しています。このため、GBPは若干の上昇を見せ、GBPUSDは約35ピップス上昇しました。ボーエは今後の金利カットが「微妙な選択」になるとコメントし、インフレ率が依然として懸念材料であることを示唆しました。 総じて、BOEの行動は予想通りでしたが、ハト派の音は弱まり、インフレリスクの持続がGBPを支える要因となっており、近い将来の金利カットに対する期待を制約しています。米国市場では、主要株価指数が上昇しており、特にテクノロジーセクターが良好な決算を受けて強い上昇を見せています。これに伴い、ドルの動向は中央銀行の進展に大きく依存している状況です。