米国の住宅価格、強い伸びを示す

最新のケース・シラー住宅価格指数によると、米国の20大都市での住宅価格は前年比1.3%上昇し、予想の+1.2%を少し上回りました。しかし、9月の1.4%からの減速が見受けられます。月次では価格が0.3%上昇し、+0.1%の予想を上回りました。9月の数値は0.1%から0.2%に下方修正されています。同様のデータを示すFHFAによると、全国平均で住宅価格は前年比1.7%上昇しましたが、これは過去13年間で最も低い数字です。このような弱いデータは、米国の住宅建設業者にとって厳しい一年の最後を締めくくるものです。地域差もあり、ミッドアトランティックでの価格上昇は5.3%に達していますが、下部中西部では0.7%の減少が見られます。 住宅購入者にとっては、インフレ調整後の住宅の手頃さが改善しているのが一つの明るい材料です。住宅の手頃さは、政治的な重要課題になってきています。トランプ氏は、来年の「攻撃的な」住宅改革を約束しましたが、その詳細はほとんど漏れていません。国家経済評議会のディレクター、ケビン・ハセッツ氏は、「速やかに承認されるようにする規制での改善は多くのことを行える」と述べました。 同時にトランプ氏は、住宅価格を維持しながら手頃さを向上させるという矛盾を認識しています。「これらの数字を下げたくはない。家の価値を維持しつつ、いかにして若い人々に住宅を購入可能にするかが課題だ。」と語っています。はっきり言って、これは難しいバランスを取る作業ですが、トランプ氏が目指すのは借入コストを引き下げることであり、新たなFRB議長にその実現を期待しています。さらには、月曜日にパウエルFRB議長を訴える可能性も交えています。